システムはあるけれど…

何年か前にシステムを導入しているけれど、それってもう大分古くなってるよね…そんな風に思っている方は結構多いのでは?と思います。
そのシステム、導入したのは何年前になりますか?


企業訪問をさせていただき、ご相談だったり雑談だったりする中で現在運用されているシステムについて伺うと、10年以上前に導入されたということがザラにあります。
勿論現役で動いていて、日々の業務を支えているシステムではありますが、導入して10年もたつと業務内容に変更があったり、見た目や操作性についての疑問や不満が出てきたりということが増えてきます。
話題になるのも、やはりそれをどう改善していくかということがほとんどで、まれに特に問題ないと考えておられるケースもあります。

システム(≒ソフトウェア)が古い上に、場合によってはそれが搭載されているハードウェアも古かったり。
どちらにしろ、システムが古いことは様々なリスクとなります。

  • 操作性がよくない
  • 画面が見にくい
  • 扱う情報が限られて、今の業務に合っていない
  • プログラム言語が古くて、メンテナンスできる技術者が限られる
  • ハードウェアが古くて、故障しても修理が難しかったり代替機の用意ができなかったりする

言い出せばキリがないのですが、代表的なリスクはこのようなものです。

ただ、だからと言ってすぐに最新のハードウェアとソフトウェアを…ということにならないようです。
何故かと言えば、現状を変えることは少なからず手間とコストがかかるからです。
リスクもあります。

中でも、複数の企業の方から伺い、難しいなと思ったのは、現在のシステム担当者が

社員の場合:その社員の今後の扱いをどうするか
外注している場合:その会社にどのように契約終了の話しをして了承してもらうか

ということです。

長くシステムのお世話をされていた社員さんは、年配になられていることが多く、五十代くらいとよく聞きます。
外注の場合も同様で、なぜかというと古いシステムを構成している技術が古いので、古い世代の技術者でなければお世話ができないからです。
そうした方は「システムの主」のようになっていて、その人に聞けばなんでもわかるけれど、その人がいないと他の人は全然わからないとか。
改修をお願いしたいけど、よくわからない理由を説明してなかなか対応してくれないとか。
対応してくれても、対応できる内容はこれだけと言って要望に100%応えてくれないとか。
対応してくれるとしても、その費用の見積りが高過ぎて結局見送らざるを得ないとか。
そんな状況になって悩まれているケースがあります。
だから新しいシステムにしてしまいたいけれど、そうするに当たって今の担当社員や外注をどうすればいいだろうか?

新しいシステムの相談をいただく側の考えをお伝えするなら、その社員さんは勿論現状システムに詳しいし会社の業務も知っているので、新しいシステム開発プロジェクトにはぜひ参加していただきたく、新システムの導入とその後の運用でも活躍していただければなと思います。
外注さんだった場合は社員と違い契約終了となってしまうので、似た立場としてそこをどのようにどんな話を持っていくべきかは、実は未だにわかりません。
きっと、聞くと辛いと思うので。

ちなみに、当社も今年で設立から25年を数えますので、契約終了と言われることはこれまでに何度かありました。
例えばECサイトであればそれ専門にシステムを開発している会社に乗り換えられるとか、業務内容が変わって作ったシステムを使うことがなくなったとか、理由は様々です。(お客様との関係が継続し、引き続き当社に新しいシステムをご依頼いただくこともあります)
お客様との関わりが終了してしまうことはとても悲しいですが、当社としては「これまでありがとうございました」と潔く身を引いています。
引き継ぐデータがあればそれをお渡しできるように対応し、システムを止める時期も相談させていただきます。

過去(昔のシステム)を振り返るより、未来(新規システム開発)を見て前に進むのが最善です。

今、新しいシステムが必要かもしれないとうっすらと考えておられる皆様が、不安や滞りなく新しいシステム開発に向かって、更に当社にご相談いただければとても嬉しいのですが、それには現在のシステム担当社員であったりシステムを保守している外注をどうするかという問題が立ちはだかります。

なんとかそれを乗り越える方法を提案したく、今日もそこはかとなく考え中です。

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