2009/11/09追記
この記事のやり方だとCakePHPのバージョンが上がったら動かなくなったので新しく記事を書きました。
CakePHPで携帯サイトを作成する
今回、携帯サイトをCakePHPで作ったので、そのまとめを覚書でブログに載せておこうと思います。
CakePHPのバージョンは1.2.0.7296を使用しました。
まず.htaccessで
php_flag session.use_trans_sid On
php_flag session.use_cookies Off
これら二つの記述をして実際に動くindex.phpと同じフォルダに配置します。
session.use_trans_sidをオンにするとリンクで移動するところ全てにGETでセッションIDを引き継いでくれるようになり、session.use_cookiesでオフにすることでクッキーの使用をしないようにするというものです。
次にapp/config/core.phpの設定を変更します。
122行目付近の
Configure::write(‘Session.cookie’, ‘CAKEPHP’);
の記述の部分でGETでセッションIDを持たす時の名前を指定できるので任意の違う名前に変えておきます。
149行目付近の
Configure::write(‘Security.level’, ‘medium’);
でセキュリティーのレベルが設定できるのでhighからmediumに落としました。highのままだとsession.use_trans_sidが上手く動かなかったので。
127行目付近の
Configure::write(‘Session.timeout’, ‘120’);
でセッションのタイムアウト時間を設定します。
セキュリティーレベルをmediumに落としたのでhighの時よりセッション時間が10倍(3時間半ぐらい)になってしまったので
ここのセッションタイムアウト時間を小さくしておきます。
それからフォームでサブミットされてジャンプする時にもセッションIDを引き継がないといけないのでapp/app_controller.phpに以下の記述を加えます。
//redirect メソッド書き換え function redirect($url,$status = null){ //携帯用にリダイレクトのURLの後ろにセッションIDを付けておく if (strpos($url, "?") === false) { $url = $url."?".session_name()."=".session_id(); }else{ $url = $url."&".session_name()."=".session_id(); } parent::redirect($url,$status); }
と記述してサブミット先のページにGETでセッションIDを渡すようにします。
最後にページャーなどのURLを生成する際にGET条件が「:」「/」で作成される部分をセッションIDをGETで渡す関係で「&」「=」の形で作り変えます。(CakePHP1.2のバージョンからGETの渡し方が「:」「/」となっているので)
修正ファイル:cake/libs/router.phpのfunction url()
851行目付近の
if (!empty($named)) { foreach ($named as $name => $value) { $output .= '/' . $name . $_this->named['separator'] . $value; } }
の記述を
if (!empty($named)) { $i = 0; foreach ($named as $name => $value) { //$output .= '/' . $name . $_this->named['separator'] . $value; if ($i == 0) { $output .= '?' . $name . "=" . $value; }else{ $output .= '&' . $name . "=" . $value; } $i++; } }
という風に修正します。これで携帯のセッションがゲットで渡せるようになります。
以上の設定をするとCakePHPを使って携帯サイトの構築が出来ました。
次回はCakePHPで携帯サイトを作成する時に、はまった箇所を書きたいと思います。